テールブリュンヌ
ワイナリーの創始者であるジョルジュ・ドゥリルは、パリの学校でソムリエの訓練を積みましたが、プロヴァンス、そしてこの偉大なテロワールの魅力の虜になり、1963年、後にテールブリュンヌとなる畑を購入しました。畑はバンドールの東、開けて眺めのよい地中海とグロ・セルヴォー(=大きな脳)と呼ばれる山に挟まれた、松や樫の樹、糸杉やオリーヴの古樹が自生するのどかな情景の広がるオリウールにあります。
1941年のAOCバンドールの設立以来、この土地は高貴なムールヴェードルという品種をよみがえらせるため奔走してきましたが、ジョルジュも最初の10年を、テラスを作ったり土地を休ませたり、それから植え替えを行ったりと、畑の改善のために費やしました。重力を利用し、外気からも守られた地下のセラーが作られたのは12年後の1975年のことです。そして、1980年にドメーヌ・ド・テールブリュンヌの初めてのワインをリリースしました。醸造学校を卒業した息子のレイナルドが加わったのも同年のことです。